バウハウスが創立100周年を迎えました。無印銀座での無料展示をレポート。

1919年、当時ヴァイマル共和政権下のドイツで設立された芸術学校バウハウスは、極めて精緻かつ洗練されたデザイン理論で20世紀デザイン界を牽引してきました。21世紀になった現代でも建築や工業デザイン、グラフィック等に多大なる影響を与え続けており、その幾何学的でモダンなデザインはファンの目を惹きつけてやみません。

そんな歴史あるバウハウスが今年100周年を迎え、各地で展示や催しが行われているようです。都内では無印良品銀座のATELIER MUJI GINZAにて無料の展示『Archives: Bauhaus』展が行われています。

 

 

バウハウスは絵画,彫刻,建築,工芸教育に革新的な方法を用いたドイツの総合的造形学校。 1919年に建築家 W.グロピウスによってワイマールに創設された。純粋芸術と工芸技術との総合的発展を目的とし,ドイツ,オーストリアから多くの学生が集まったが,ワイマール市民がその革新性に批判的であったため,1925年にデッサウに,さらに 1932年にベルリンに移転したものの,1933年ナチスにより廃校になった。おもな指導者はグロピウスをはじめ建築家ミース・ファン・デル・ローエ,画家 W.カンディンスキー,P.クレー,L.モホイ=ナジ,L.ファイニンガー,彫刻家,デザイナーの G.マルクス,O.シュレンマーなど。コトバンク

 

バウハウスは「Less is more」で知られる現代建築家を代表するローエや、抽象絵画のカンディンスキー、個人的にも大好きな画家パウル・クレーなど、著名な芸術家を多数生み出しています。

バウハウスデザインの特徴は限りなく洗練されたモダニズムと、量産に適したインダストリアル性にあります。

展示会場である無印良品のシンプル&タイトなデザインも、ある部分ではバウハウスの潮流を汲んでいるとも言えそうです。

 

マルセル・ブロイヤーの家具デザイン。洗練された印象は無印良品にも通じる?

これまでも、そして多分これからもデザインのお手本となり続けるようなプロダクツが並んでいます。みんな欲しい!

 


 

今回の展示のプロデューサー中原 慎一郎氏も「バウハウスと無印良品は学校と会社という違いはあれど、どちらも時代に求められる製品を作り出し新しい生活スタイルを生みだそうとする点では共感できる部分が数々ある」と仰っておりますが、それを実感できるような展示内容になっていたと思います。

 

ところで、こちらの展示目的で初めて無印銀座に伺ったのですが、とても居心地の良いお店だったので追記しておきます。

それもそのはず、6Fが「MUJI HOTEL」としてホテルになっているんですね。

MUJI HOTELセレクトの書店も併設されており、本フェチとしては非常に心くすぐられるチョイスでした。

YOUTUBEではinlivingのりりかさんがホテル内紹介をされていましたが、お部屋にも本棚が設えてあります。素敵。。

大島弓子がさり気なく置かれているのが良いですね。

無料展示なので規模は小さいですが雰囲気もありとても楽しめました。9月23日までやっているようですので、デザインに興味のある方は是非行ってみてはいかがでしょうか?

 

『Archives: Bauhaus』展

会期:
2019年6月28日(金)― 9月23日(月)

時間:
10:00 ― 21:00

開催場所:
無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery2
入場無料